この絵本、読み聞かせていて、苦笑いしてしまいました。
しらみが頭にいたリサ。
「シラミちゃん」と友達みんなにからかわれます。
ああ、これってイジメだなあ。
リサ、気の毒に。パパに、「そんな事忘れてしまいなさい」と慰められるシーンでは、ちょっとほっとしました。
次の日、学校に行ったリサを待っていたのは、「仲間はずれ」
お友達のベルティーヌが、お母さんと一緒に、誕生パーティの招待状をみんなに配っていたのですが、
リサはもらえなかったのです。
ちょっと!! ベルティーヌのお母さん、目の前でそんなことしている娘になんとも思わないのか〜?!
と思うのもつかのま、
リサの一言もすごいのです。
「バスティアンでさえ招かれたのに」え? その言い方も、バスティアンに対して、ちょっとひどかないか?
極めつけは、ラストでベルティーヌもお母さんも水疱瘡で、誰も誕生パーティに来てもらえなかった、というオチがつくのですが、
この絵があまりにも、「いい気味!」というリサの気持ちが現れすぎていて、
正直、よい心地がしません…
お話自体は、シラミというものは、不潔でなくても、つくことがある、というもので、
なるほどな、と思わせる部分もあるのですが。
うーん、どうしても、読後感が悪いですね。
こういう子供たちの感情は、学校生活を送っていれば、結構あることなのだと分かってはいるのですが。
この絵本では、ちょっとそれがてんこもりっぽく感じてしまいました。