7歳のみいちゃんは、あの日、お父さんお母さんと楽しく朝ごはんを
食べている最中に、被爆しました。
アメリカの爆撃機B29のエノラ・ゲイ豪から落とされた、
人類初めての原子爆弾でした。
そこから先は、まさに地獄絵図の世界です。
命からがら逃げる先には、数え切れないほどの死体また死体…。
被爆地広島の惨状、そして死に行く人々の様子が淡々と描かれています。
写真ではない、しかし写真以上に訴えかけてくるものがここにはあります。
実話を元にしたこのお話には、終わりがありません。
最後に添えられた作者丸木俊さんの言葉が心に重くのしかかりました。
小学校1年生の子どもには難しいかも、と思いつつも、
戦争の悲惨さを少しでも理解してほしいと選んだ一冊です。
どこまで伝わったかはわかりませんが、子供たちは最後まで真剣に聞いていました。
毎年、夏になったら一緒に読もうと思います。
埼玉県東松山市の丸木美術館は、今、存続の危機に晒されていると聞きました。
丸木位里・俊ご夫妻(共に故人)の描いた原爆の図を、もう一度見たくなりました。
いつか近いうちに訪れたいです。