白の国と黒の国、そしてその間に広がる灰色の森がお話の舞台です。
白いものだらけの白の国と、黒いものだらけの黒の国。
白王様は黒が嫌いで、黒王様は白が嫌い。
なんだか雲行きの怪しい幕開けに先行きが不安になりました。
が、突如現れた七色の服を着た七人の小人。
「7」という数字とカラフルな色彩の出現で、それまでの心配は一気に吹き飛び
(何か良いことが起こりそう)と思えてくるから不思議ですね。
そしてお話はピースフルな嬉しい結末です。
お話と絵がぴったりで、すとんとお話の世界に入れました。
小人達の活躍でモノトーンの世界が彩られていく場面はとても楽しいです。
小さな子どもさんだったら色を覚えるのに、もうちょっと大きな子どもさんだったら
混色を覚えるのにひと役買ってくれそうです。
白黒つけずに…
そんなシャレの効いた絵本の様にも感じました。