白が好きな王様と黒が好きな王様。
そんな二人のお城の間は灰色・・
黒、白、灰色と無機質な色合いのページから始まるこの絵本ですが、そのなんとも薄暗い陰気な感じが、後で登場する小人たちの色鮮やかさがより際立ちます。
小人たちが世界に色を付けていくページが、1ページ1ページ、色鮮やかに変化していくのでページをめくるだけでワクワクします。
人間ってこんなにも色合いに感情も流されるのですね。
二つの国がきれいに色付けされたページを見ると心がホッと和みました。
癒されます。
そして、どちらの王様も最後は仲良くなって城を行き来するようになったというハッピーエンドの結末が、読み手を更に安心させてくれます。
白と黒のページから・・徐々に色づいていくその過程は大人も癒されること間違いなしです。