ウォルターはジャムパンの袋をポイッと投げた。
ゴミ分別するのは面倒くさいからまとめて捨てた。
未来の世界ってきっと便利で楽しいんだろうなとテレビを見ながら考えた。
ある晩、ウォルターのベッドが未来へ飛んだ。
彼が見た未来とは・・・。
オールズバーグならではのファンタジーですが、
読み進めていくうちに胸につまるものが・・・。
ゴミにうもれた街、煙突からの大量の煙、水産資源がほとんどとれない海。
だれがこんな未来を望むでしょうか?
未来は明るく楽しいに違いないと思っている子どもたち。
でも、今、確実にこの作品に描かれている「未来」が近づいています。
どうしたらいいのか、子どもだけでなく、私たち大人も改めて
考えることができる作品です。
ウォルターが最後にいった未来の姿がとても印象的です。
「いいところですね」そう言える環境はどんなところなのか・・、
そして、そんな環境を子どもたちには残していきたいと切に感じました。
ぜひ小学生のお子さんと読んで語りあっていただきたい作品です。