『ぼくはきみのみかただよ』と言う言葉で、さぼてんを見守っているぼく…は、天国のお父さんなのかな?と思って読みました。赤ちゃんのうちは、誰からも愛されて可愛がってもらえるけれど、色々な人とかかわるうちに、傷ついて辛い思いをする…優しく見守ってもらい、助けてと叫んでもいいと言ってくれるのは、やはり親なのかなあと思いました。淡い色使いで、優しいタッチで描かれているので、ほんわかと温かい気持ちになります。空からの目線で、下を向いた感じで書かれているページは、新鮮でした。心にとげが刺さって、辛い思いをしている人に、この絵本を読んでもらえたらよいなあと思いました。