おおたゆうすけ少年が主人公。
「ぼく」の視点で、転校先で出会った自閉症のやっくんの様子を描いてあります。
普通学級で、みんなと一緒に学んでいるやっくん。
もちろん、特異な行動もしますが、周りの対応が素晴らしいです。
「みんなの中へつつみこんで」いるのです。
だからこそ、小学校、中学校、社会人になっても、
やっくんを見る目は優しいです。
ご両親、担任の先生の思いもちゃんと描出されています。
そして、何より、やっくんの優しさが嬉しいです。
自閉症と敬遠するのでなく、しっかりと理解して受け入れることの大切さを学べそうです。