最初、表紙の「黒木 瞳 訳」という文字に「あの、黒木瞳さん!?」と思い、
先に、訳者紹介の欄を確認してしまいました。
女優の黒木 瞳さん。翻訳作品は2作目だそうですねぇ。
あとがきの文面も、とっても素敵です。
宝探しの好きな、ティリー。最後のシーンが特にいいですね♪
ティリーのために いちいち物を隠してあげる両親の姿に
ちょっと冷静すぎるかもしれないけど、
「これって、子供が1人だから出来ることだよねぇ」
なんて思ってしまいました。
少し前の新聞に、凶悪犯罪者の手記が掲載されていました。
名前を出せば 誰もが知っているような、全国的に有名な事件の犯人です。
『子供が2人、3人といる家庭の両親は、子供たちを平等に扱うことに
細心の気を配って欲しい。自分は兄弟の中で一人だけないがしろにされ育てられた。
自分だけないがしろにした父親に対する恨みつらみが余りに大きく、
やり場がなくて今回の事件のようなことをしてしまった。』 と。
子供達に平等に接しているつもりでも、
子供の目からしたら そうでないこともあるかもしれません。
親だって人間、感情に流されて贔屓してしまうこともあります。
このティリーの両親のような愛情を 子ども一人一人に注ぐことが出来れば
ユーモアと優しさに溢れた素敵な人に育ってくれるでしょうねぇ♪