木の実のアートって?
この絵本は、子ども達には難しいかもしれません。
征三さんが、ガンに犯された。ゴミ問題の裁判闘争に、翻弄され、色々忙しくされて・・・とうとう伊豆に引っ越し療養しつつ、雑木林を散歩しているうちに。木の実を拾う。
ドングリ シロダモ コナラ モクレン などの木の実の声が囁く。「征三さん、おまん、おれたち集めてアートちゅうもんを作ったらえいがや・・・・・」
私は、この絵本は、征三さんの生き方そのものだと思いました。コツコツと木の実を集め、時間をかけて作り上げる。かれの哲学が、アートとして表現されている。
なんと根気のいる事でしょう。彼は楽しんで作り上げているのが私に伝わります。
木の実は ナニに なろうとする
いのちは ナニに なりたがっているのか
呪術師は ナニを うらなうのか
マブイ(たましい)は 消えてゆくのか
マブイは いろんなかたちになれる
いのちは ゆるやかに いのちはふみとどまっている
この絵本は、大人向けと言いましたが・・・・
絵はおもしろいし、子どもにも共感できると思うのです。
あたしはネコ そらはとばないけど
ぴょん ぴょん
とびはねる ノミと出会ったよ
なんとユニークな表現でしょう!思わず笑顔の私・・・
ノミを知らない人の方が多いかな?
娘(24歳)は、もう死んでしまった飼い犬のクロにノミがいたので、共感してくれました。
この共感が絵本でも、童話でも、映画 お芝居にも大切なんですね。
どうぞ あなたも この絵本を読んで 何か1つでも共感して下さいね!