大雨の日に生まれたうさぎさんが泣くと、なんと必ず雨が降り出すのです。この発想って、大人になると忘れてしまうような、子どもの絵本だからこその世界ですね。さすが、せなけいこさんの絵本だと思いました。
明日遠足なんだから、「みんなが迷惑するから泣くな!」とみんなにすごまれる絵は、息子も怖いのか目をそむけています。でも息子はこの絵本が大好き。特にラストの、遠足のお土産を持ってきたみんなとの「もう泣いてもいいよ」「だって、もうなみだでないもん」のやりとりが、とっても好きなようで、独り言でもしょっちゅう言ってます。
自分が泣くのを我慢したら、雨がやんだ、なんて事がもしもあったらそりゃ超能力者だよ!ではありますが、幼児にしてみたら、自分の涙とお空の雨はどこかでつながっている、なんて簡単に思い込めるものかも。シュールな世界を、身近なものと感じて楽しめる息子が、うらやましくもあり。
しかし。母はついでに欲張るのでした。おともだちとうまくいかない時、自分が我慢したら、おともだちが優しくなるんだな、と、学んでくれないかしらね・・・