幼稚園か小学校低学年ぐらいの男の子と女の子の兄妹が主人公なので、我が家の兄妹は親近感を覚えたみたいです。雨の日に外でじゃばじゃば遊びたいんだけど、お母さんに叱られるだろうなあ……と思って2人は我慢しています。我慢していると、余計に外で遊んでいるみんながうらやましくなってくるという子供の気持ちがよく出ています。子供は子供なりに親の心を推しはかろうとするのですね。我が家はどうかな?親は厳しくないつもりでも、子供は怖いと思っているのかもしれません。しかし「雨だからすることがない」といって、ずーっと外を眺めているなんて時間が最近の子供たちにはあるのかしら。勉強、習い事、それが終わればテレビ、ゲーム……退屈はしなくても、何か大切な時間を失っているような気がします。ひたすら外を眺めている子供の気持ちを映すように、絵本の情景描写が念入りで、読む親も聞く子供も少し退屈になってくるのが残念です。刺激のある現代生活に慣れすぎているせいかも。