暑い夏の日の、通り雨。
ジリジリ焼けた地面の近くに住むものたちが、待ちに待っていた雨。
生き物の喜びが、ストレートに伝わってきます。
カエルとミミズのうっとりとした恍惚の表情が、本当に素晴らしい。
植物も、科学絵本と分類されても良いくらい、繊細に描かれています。
抑えられた言葉も、的確。
降りはじめの大きな雨粒が、乾いた土にあたる・・・ぽし ぽし ぽし・・・
作者は、この側溝の中にカエルたちと一緒に住んでいたのか?と思ってしまうくらい、しっかりと目線が低い。
ジリジリ焼けた土の温度が、伝わるような絵本です。