オールズバーグの初期の作品だそうですが、様々な作品につながる可能性を感じさせてくれました。
オールズバーグといえば独創的な「夢の世界」を描いて印象的なのですが、この絵本には夢の中の世界が拡がっています。
オールズバーグといえば「どこかぶきみさ」を見せる作品が多いのですが、この絵本に描かれている世界各地の名所に描かれる顔の表情が、オールズバーグだなって感じです。
オールズバーグといえば、どの作品にも「緊張感」があって、「オチ」があるのですが、この作品も単純ではありません。
オールズバーグの絵にはいくつかのパターンがあるのですが、この線画の延長に『2ひきのいけないアリ』につながり、次のモノクローム世界や、カラーの世界が広がっているのでしょうか。
いずれにしろ、オールズバーグのファンには楽しい絵本です。
読み聞かせには向かないかもしれません。