作者の市川里美さんの作品は 以前にも「りぼんちゃんのリボン」を読みましたが
やはり、写実的なイラストが美しい作品です。とても独学の絵とは思えません。
うさぎのぬいぐるみ【ララ・ローズ】の視点で
仏・リュクサンブールに生きる人々が活き活きと描かれています。
市川さんの作品って、どれも光や風まで感じられるのが不思議です。
一日の時間の流れが、文章に書かれずとも 絵の背景などの色合いから
自然に感じ取れます。
作者紹介欄の市川さんは 表紙と全く同じうさぎのぬいぐるみを手にされています。
また市川さんの柔らかい笑顔も魅力的です。市川さんのほかの作品ももっと読んでみたいです。