必要最低限のことしか語られない、シンプルな文章なのに
読み進めるうちに涙が出てきそうな気持ちになりました。
一本のシャベルとともに新天地へ乗り込んだブライディさんの、
力強く優しい生き方。
版画風の素朴で色彩豊かな挿絵が、それを際立たせてくれます。
どんなときも役立ってくれたシャベルの柄が火事で燃えてしまった時は
また柄を手作りして、大切に使い続けるブライディさん。
彼女にとって、シャベルは人生のパートナーだったんですね。
作者紹介欄を見てみたら、経歴のあとに”シャベルは少なくとも3本持っている」など、
必ずシャベルに関する文章で締めくくられているのが
遊び心があって素敵だな〜と思いました♪