こびとづかん。
絵のインパクトもさることながら、そのオリジナリティ溢れる
小人達やお話にぐいぐい引き込まれていきました。
絵本ナビで紹介されていなかったら、私も手に取っていたか
どうか分からない作品です。実際読んでみると、楽しい、
不思議、怖い、ワクワク、同情等々いろんな感情が錯綜して
何と書いて良いのやら分からなくなりました。
子供も最初のワクワクとした期待たっぷりの表情から
しんみり本を読み終えた感じがします。
主人公の少年が偶然発見した小人の抜け殻。
それは遙か昔、少年のおじいちゃんが見つけて詳しく生態を
書き記したづかんと共によみがえります。
づかんの通り小人を昆虫採集の様に集めていきますが、
おじいちゃんに、自分が親から離されて飼われたらどう思うかと
諭されます。小人達を離してどこかに存在する小人と自然を
共有するところがとても良かったです。
決してメッセージ色が強いわけでなく、
さりげなく書かれているのですがこの本の持つ余韻の様なモノを
私達親子は大切にしたいと思いました。