都会で暮らしていた時計が サバンナの大草原に落とされたお話。
使命感に燃えて時を刻み続けた日々。
でも 大草原で暮らすには 秒刻みの時間は必要なかったのですね。
サイに放り投げられた木の上で
真っ赤に燃え上がった夕焼けや
こぼれ落ちてきそうな星空や
全てを包み込んでしまいそうな まぶしい朝日を目の当たりにして
こんな暮らしも良いもんだ…と
サバンナの時間を楽しめるようになります。
一息つくことを 忘れてしまいそうな時
手にしたい本だな☆と思いました。
時計が 猛スピードで走るサイの角の上で
「今は ○時○分○秒だよ!!」と叫び続ける場面は痛々しくも見えますが
そんなサイの周りを
初めて耳にする目覚ましの音に仰天し
動物達が慌てふためいて逃げ回っている…というのは ユーモラスでもあります。
大人と子供では 感じる部分が大分違う作品のようです。