私が子供の頃に読んでいた絵本。
おはなしチャイルド 第177号
あるまちに、おおきなおおきな飛行船がやってきて
サーカスの招待状をばらまきました。
そしてその夜、ガラスのテントがおりてきて、まちごとすっぽりおおいます。
まちの人は魔法にかけられてぐっすり眠っているので、誰もそのことに気づきません。
翌朝、まちの木や草がぐんぐん伸び、伸びたつるを伝ってサンタクロースが登場。
サンタクロースが合図をかけると、花火が上がり空からたくさんのパラシュートで動物たちがおりてきました!!
そこから動物たちの夢のようなサーカスのはじまりです。
うさぎとかめのかけくらべ、きつねのつなわたり。
ペンギンの皿回し、わにの逆立ち、いのししのとんぼかえり。
かばとしろくまのレスリング、キューピーとフランス人形のスケート。
ガラスのテントで星がダイヤモンドより美しく輝く夜空の中、
フィナーレはおさるの空中ブランコ。
手には色々な国旗を持っています。
ブランコをみているとまちのひとたちはゆられてぐっすり夢の中。
翌朝にはいつものまちにもどっていました。
サーカスはきっときますよ。
みなさんのまちやむらにも、いきますよ。
おとぎばなしは、おおきなおおきな、ふしぎなサーカスの、テントのようなものですよ。
いいこのうえにおりてくる……。
お話もさることながら、絵がとても好みです。
やわらかいタッチですが細かく描かれていて、癒されます。
大人になってこどもに読んだ時、最後の文にぐっときました。
おとぎばなしはテントのようなもの。
物語はこどもの想像力にまかせて、テントをたくさんおろしてやりたいですね。