この絵本は、なんといっても物語がカエルで描かれているところに、面白さとインパクトがあります。正直、これが人間で描かれていたならば、竹取物語を今さら手にとって読もうとは思わなかったと思います。
カエルに釣られて読んでみた絵本ではありますが、おそらく数10年ぶりに読んだからでしょう、ストーリーをあやふやに記憶していたため、とっても新鮮な気持ちで読むことができました。読み進むにつれ、ストーリーに引き込まれるので、カエルが着物を着てようが、髪を伸ばしていようが、二本足で歩いていようが全く気にならず、楽しく爽快に読めました。
絵のタッチも物語に合っており、大き目サイズの絵本なので迫力もあります。物語の流れから、富士山がなぜ「ふじさん」と呼ばれるようになったのかの経緯も書いてあります。親子で楽しめるお勧めの一冊です。