ブルガリアの民話です。
昔、子供のいないおじいさんとおばあさんが、毎晩、毎晩、お月様
に「どうか、娘を授けて下さい」とお願いしたら、金色のくちばしに
金色の足をしたカモが授かったので、カモを子供として可愛がっ
て育てました。カモが娘になって、部屋を片付けたり、夕飯の支度
新しいシャツも縫ってあったので、不思議に思って娘の正体を
知ることになります。娘可愛さのあまり、翼を焼いてしまった二人
でした。その気持ちがわかるだけに、おじいさんとおばあさんの
切ない気持ちばかり考えてしまった私でした。でも、月が空に帰れ
ないと、闇夜になってしまうから、仕方ないことだと思いました。