いじめられているかま猫がかわいそうでなりませんでした.
親切でやったことに文句を言われたり,病気で休んでるのにずるして休んでいるように言われたり,無視されたり・・・
かま猫の気持ちを考えると心が痛くてたまりません.
最後の文章の「僕は半分獅子に同感です.」というのが気になりました.半分ってどういうことだろう?
宮沢賢治は「ぼくはかま猫に同情します.」と言っていたので,かま猫がいじめられていることに心を痛めていることは分かります.そのいじめの舞台となっている事務所が廃止になることを決定した獅子に対しては半分だけ同感なんですよね.
宮沢賢治は,かま猫がいじめから解放されることは望んでいても,事務所がなくなることは望んでいなかったのかな.
事務所がなくなっていじめもなかったことになるのではなく,かま猫をいじめていた猫達が反省して心を入れ替えて,みんなで仲良く楽しく事務所の仕事を続けることを,宮沢賢治は望んでいたのかなと思いました.