自然の、ふとしたことに喜びを感じる少年、けんじゅう。ばかにされながらも、他の少年をやりすぎし、親のことを助けていきます。
ある日、杉をたくさん買ってもらうようねだって、何年もかけて育てます。枝を落として杉並木になり、子供たちに喜ばれます。
しかし、隣の畑の持ち主から日蔭になるから杉を切れと命令されて断ります。
やがて、けんじゅうも隣の畑の主もチフスでなくなりますが、その後もずっと残っていくこの林を、けんじゅう公園林と名付けられて、愛されていきます。
「足りない」と馬鹿にされていたけんじゅうですが、彼のしたことは、「普通」の人よりもよほど素晴らしいことです。
子供には理解できるかわかりませんが、何度か読み聞かせしていきたいです。