生まれてくる我が子には絶対に幸せに育ってほしい。
そのために、親たちは日々惜しみなく与え、祈り、守り抜く。
やがて子供たちが歩みを覚え、少しずつ離れていっても
目には見えない「ぬくもり」という贈り物は、
きっとその子の内側から支え続ける。
長い人生のなかで、寂しい思い、悲しさ、苦しさ、辛さを
抱かないことはありえない。
けれど、肉親が最初に贈った小さなあかりがあるかぎり、
きっと人生の瀬戸際で優しく、強く、その子を支えてくれることでしょう。
今は、何もわからなくていい。
けれど、自分はすばらしい贈り物を持って生まれてきたこと、
自分自身も誰かにとっての大切なぬくもりであることは、
ぼんやりとでも感じていれくれたら良いな、と思いながら
今日もまた一緒に絵本をめくるのです。