どんぐりではなくて、どんぐりの中に卵を産んで育つ虫に注目した作品です。
主にどんぐりの実に入り込んでいるのは、シギゾウムシというんですって。後半には“ハイイロチョッキリ”(やっぱりどんぐりの実に卵を産む虫)も紹介してます。
シギゾウムシは、鳥のシギや動物のゾウに似た長い口の形から名前がついたそうです。
写真は昆虫写真が専門の藤丸篤夫さん。
文は自然科学分野の作品をたくさん出している有沢重雄さんなので、とても読みやすく見やすい作品でした。
ですが、主人公がシギゾウムシやハイイロチョッキリなので、とにかく幼虫や土色した虫ばかりです。
虫の苦手なお子さんは敬遠してしまいそうです。
この作品を読んで、シギゾウムシを飼いたくなったお子さんは、ちゃんとおうちの人に了解を取ってから飼ってほしいです。