『三まいのおふだ』に似ているお話ですが、こちらはおふだではなく、色のついた玉が登場します。
おふだと玉の違いは、それほど際立っているようには感じませんでしたが、このお話での特筆モノは、やまんばの恐ろしさです。
こぞうの目の前で、ゲテモノをおいしそうに食べてみたり、恐怖ですくんでいるこぞうに添い寝した挙句、べろべろ舐めてみたり、聞いている方も、思わず「やめてくれ〜!」と言いたくなるような恐ろしさでした。
4年生の教室で読んできましたが、水をうったようにシーンとして聞き入っていましたよ。
こんな風に、ぞっとする恐怖を感じるのも、昔話の醍醐味だと思った一冊です。