「妖怪一家九十九さん」シリーズの1冊です。
季節は夏。暑い時期は日差しも強いし、妖怪たちには厳しいようです。
そんな中、あまのじゃくのマア君が見つけた取り壊し寸前の古い学校に、ハジメ君とマア君とサトリちゃんの三人で出かけたことから物語は始まります。
面白かったのは、今回のお話で、「なぜって妖怪には、ほとんど重さがないのですから」という説明が何度も入ったこと。
そうなんですね。知りませんでした。
今回も、山村浩二さんの挿し絵がすごくイメージ通りで、物語の世界を広げてくれました。
マア君が古ぼうきを取り押さえたところとか、
みんなで学校ごっこをしてるところとか素敵でした。
あと、「学校ぼっこ様」の顔がすごくよかったです。
お地蔵様を子どもにしたみたいな感じの印象でした。
「学校ぼっこ様」の顔は富安さんから、何かこういう感じにしてほしいって、依頼があったんでしょうか。
「学校の七不思議」を「学校ぼっこ様」とくっつけてしまうなんて、富安さんのお話はサイコーです。