パンソリとは何か知りませんでしたが、こちらの絵本では韓国の庶民芸能だと紹介されていました。
病を患った竜王。これを治すにはうさぎの肝を取ってくるしかないとのこと。亀が肝を持ってくると進み出て・・・。
うさぎ・かめ・竜王3者による知恵比べですね。たしか西洋の童話でも「猿の肝を取ってくるように」とされるお話があったと記憶しています。類似した物語は旅人を通して世界各国へと語り継がれると冒頭にも書かれていました。
絵は水墨画でよく見かけるようなひげの長い仙人や民族衣装を羽織った動物が登場します。いかにもアジアらしい描かれ方です。内容と共に水宮歌の歌詞も挿入され歌と同時に楽しめるようになっています。ただお話が単調で途中から眠くなりました。長いので読み聞かせには向いていないようです。
こちらの作品だけでなく他の韓国絵本も読みたいと感じました。巻末にパンソリのCDとハングル語で書かれた歌詞も付いています。