小さい時から、いろいろな本で何回となく読んできたお話です。
身構えずに平気で読めたのは、悲しいお話ではなく、
むしろすっきりと痛快な話だったからだと思います。
二人の男の悪だくみは最初から分かっていて、
次々に出てくる、地位のある大人たちは、
自分の身を守りたい一心で、あやふやなことばかり並べあげます。
これでもかというぐらい、それが続き、
やがて最後のパレードで子供が真実を高らかに告げるところは、
幼い読者であった私には、喝采したい気分でした。
自分が子供で、仲間だと思っていたからでしょうか。