バーバラ・クーニーが挿絵を描いている児童書です。
内容は簡潔で短くまとめられているのに、セッパラ一家の家族のきずなや温かさが読み手にちゃんと伝わってくる素敵な『クリスマス』のお話でした。
10人きょうだいのちょうど真ん中10歳のエルッキが、家族のためにクリスマスに大奮闘する姿が、私は胸にきました。
「後でみんなを喜ばそうとする」こういうイタズラ(?)や隠し事は大好きです。
そしてエリッキは誰よりもマッティ兄さんが好き(兄として憧れている)なんだな〜と、思いました。
最後の最後には、本当に素敵なクリスマスプレゼントがセッパラ一家に届いて、気持ちよく本を閉じることができました。
各ページにはこれでもか!って、嬉しい悲鳴をあげたくなるほどクーニーの挿絵が描いてあります。そして、そのどれもが物語のイメージを大きく膨らませてくれる素敵な絵でした。
児童書なので、あまり小さいお子さんには手が出しにくいと思いますが、4,5歳くらいであれば、周りの大人が読んであげれば伝わるお話だと思います。
4,5歳くらいのお子さんから中学生くらいのお子さんたちにいかがでしょうか?