ポケットにいろんなお土産を詰めて帰ってくる息子でした。
しりもちをつくほど驚いたのは、ダンゴムシの死骸。お墓を作ってやるためでした。
そんなことを懐かしく思い出しながら、こちらを開きました。
主人公の男の子の目に留まったのは、石。
ポケットに入るくらいの大きさですが、この石にペインティングをします。
どれもこれも、石は動物に変身します。
ある日、ポケットが破れてしまい、お父さんが繕ってくれているのを見て、あれ、お母さんは?
そして、石の動物たちは、見事な動物園になり、・・・・・・。
学校の帰り道でさえ、妹の事を想いなんとか喜ばせようと考えていたこの子いたわり・おもいやりに驚きます。
私が、この子の年頃なら、お母さんを妹に独占され、お父さんとの生活に不満を、ブーブー言っていたかもしれません。
家族を思いいたわりあう気持ちが、本当に美しい。
形には見えないものの中には、真に尊いものがたくさんあると痛感します。
ハッピーエンドで、本当によかったです。