ロウヒは北の国に住んでいる魔女。スキーで雪の上をすべっていても、いつのまにか空を飛んでいるんです。魔法を使えばなんでもできるロウヒが、ある日とんでもないいたずらをしでかします。なんと太陽と月をさらってしまったんです。人々は闇の中で暮らさなければならなくなりました。こんないたずらを出来る人がいたら、世の中は大変なことになっちゃいますね(笑)
原作はフィンランドの民族叙事詩とのことですが、絵本なので内容はやわらかく変えてあるようです。クーニーの手によって、北国の雪の風景、そして夏の爽やかな緑が美しく表現されていて、それを眺めるだけでも楽しい一冊。私はラストの見開きのイラストがお気に入りです。