日本でも中越地震の時だったか、自宅の片付けを二の次にして
自分が館長を務める図書ルームの本の運び出しを優先された女性がいて、
本当に頭の下がる思いでした。皆が自分のことで精一杯の中、
自分のことを後回しにして皆のために…なんて、簡単に出来ることではありません。
この本のアリアさんも、戦火が町を襲う中、
自分の命だって危険にさらされているというのに
自分の勤める図書館の、3万冊の本を運び出します。
『イラクで本当にあった話』という副題の通り、実話だそうです。
あとがきがついていて、本を運び出し 図書館が焼け落ちた後、
アリアさんは発作を起こして倒れ、心臓の手術を受けたそうです。
心の美しいアリアさんの、1日も早い全快を心よりお祈り申し上げます。