表紙に、うずもれそうな本の山の中から、正面を見つめてじっとこちらを見ているイスラム風の女性の姿が描かれています。
この姿からも、何が何でも、本を守り抜くのだという彼女の意思の強さを感じました。
そう、あの恐ろしいイラク戦争の中、アリアさんは、黄金の山よりも価値のある本を守るため、気の遠くなるような努力を続けたのです。
毎晩一人で、図書館の本を運び出し、本を非難させたのです。
その数、なんと3万冊!
想像しただけで、クラクラしてしまう数ではありませんか。
戦争という暗い影を持つお話ながら、ジャネット・ウィンターさんの描く色彩豊かな明るい絵にとても救われた気持ちになりました。