8歳の息子と読みました。
昨年小学校の国語の授業で「オキクルミ」というアイヌの神様のお話を読んだ息子。
「アイヌ」について興味があるようで、
図書館からこの絵本を借りてきました。
ずっと昔から北海道に住んでいたアイヌの人たち。
日本語とは違うアイヌの言葉があるというのは息子は知らなかったようです。
作者の萱野さんは、アイヌ語しか話せないおばあさんから
アイヌの昔話を聞いて、アイヌ語がわかるようになったようです。
アイヌの人たちの衣食住はもちろん、
和人によるアイヌ侵略の歴史についても描かれています。
これまで自由に捕っていた鮭も、和人の決めたルールにより、自由に捕れなくなり、
そのせいで罪に問われ、警察に連行された作者・萱野さんのお父さん。
「アイヌの人たちは、この土地を和人に売った覚えもかした覚えもないのですが」
という一文は、私にとっても非常に印象的でした。
是非、小学校低学年―中学年のお子さんと一緒に、
大人にも読んでもらいたい一冊です。