おおげさな言い方ですが、ちょっと謎解きめいたお話です。
優しげな絵に、とても好感が持てます。
ある日、あたらしい玩具が、仲間に加わりました。
みんなは彼(彼女かも?)に興味しんしん。
「どんなことができるんだい?」とたずねます。
でも、彼にも、自分にいったい何が出来るのか分かりません。
玩具たちは、みんなで考えます。
音がなるわけではない。
しっぽを振れるわけでもない。
おもらしの真似事が出来るわけでもない。
読み手も興味津々です。
一見、なんの変哲もない彼に、何が出来るのか?
「自分探しの絵本」と、裏表紙には書かれていたので、
なんだかちょっと難しいかも? と思ったのですが、
読んでみて、この絵本は気負ったものではなく、もっとシンプルなように感じました。
「ぼくができること」まさに、この表題どおりです。