お父さんと海へ釣りに行くお話。
じゃんじゃん釣れるはずが、自分が釣ったのは「親指と人差し指を開いた位のが一匹」。
お友達に聞かれて、ちょっと見栄をはって「親指と小指をいっぱい広げた位」と言ったら、友達の間でどんどん魚の大きさが大きくなって行く・・・。
違うと言えなくなってドキドキする男の子の気持ちが痛いほど伝わってきます。
そんな男の子の心を開放したのが、お父さんの一言。
「つれたって、つれなくたって、うみはいいよなあ、うみは。」
やはり、お父さんは大きかった。
作者の高科正信さんの気持ちなんですね。
こんなお父さん、素敵です。