五味太郎さんの本は、これまで相当数読み聞かせてきましたが、
私自身がこれほどまでに大きな衝撃を受けた作品は初めてです。
五味太郎さんの人についての考察です。
人は、ほかの動物とは違うところがたくさんあります。
人は、探求心があり、勉強熱心。
でも、一方的に好意を寄せたり、独占欲があったり、他人の権利を踏みにじることもする。
ほかの生物を捕らえ、殺し、食べることもある。
生きるために仕方のないことす。
でも。
人は自分たちが生きるために、いかにこの地球上で利己的な存在であるかを、もっと意識したほうがいい。
人についてしみじみと考えさせられました。
子どもにも理解できる簡単な言葉のみを使用し、短く簡潔にまとめた文章が素晴らしい。詩的であり、哲学的な絵本。
ちなみに5歳の息子はなぜだか喜んで、繰り返しリクエストしました。
5歳児がこの本から何を得たのかはわかりません。
我が家では永久保存版です。