いのうえくんとくまざわくんシリーズ、第4巻です。
子どもたちが小さい時にたぶん2巻くらいまで読んであげていましたが、いつの間にか、4巻まで出ていたんですね。
5つの章に分かれてお話がまとまっています。一貫して、「宝物」にまつわる話ですが、1章ごとにまとまっているので、小さなお子さんには読みやすそうです。
この作品は、絵本に限りなく近いタイプの幼年童話でしょうか。
「物の貸し借り」って、ホントに厄介なものですよね。
貸したものが帰ってこないと、貸した人の人格まで疑ってしまいます。出来たら、知人・友人との貸し借りは、極力したくないのが本音です。
うちの子どもたちは、平気で自分のものを友達に貸してしまいます。それで帰ってこないこともよくあります。気にしてないのかな〜?と、思うと結構気にしているみたいなのですが、また、貸すんですよね〜。
だから、いのうえくんのことが好きだけど、自分の宝物を返してほしいくまざわくんの気持ち、痛いほどわかりました。
子どもたちは、懐かしいいのうえくんとくまざわくんの本を、楽しそうに取り合って読んでいました。
ちょっと小さいサイズの本なので、大勢いるところでの読み語りにはお勧めできません。
きたやまさんの絵は可愛らしく見やすいので、絵だけでしたら幼稚園の年少さんからでもお薦めしますが、
このシリーズはやや哲学的なモチーフなので、ストーリーの意味を理解するには、小学校低学年からお薦めしたいです。