写真絵本の多い今森光彦さんによる切り絵絵本。
内田麟太郎さんが紡ぎ出す、スリリングな関係性を、
切り絵だからこその余白を描き出しています。
寝ぼけたネコとネズミ、すぐそばで寝入ってしまっての騒動。
スリリングながら、ほのぼのとした展開は、とてもうれしいです。
切り絵という単色の図だからこそ、その表情なども感じ売られるから不思議です。
文章は、言葉遊びを含んで加速し、やや難解ですが、
二匹の親密性と相まっている感じです。
ラストの言葉は意味深ですが、もう、わかりますよね。
小学生くらいから、この醍醐味、体感してほしいです。