後書きをよむと、邦訳者の野坂悦子さんが作者の「アマンジ・シャクリー」と出会い、クルド人の物語を聞いたことでできたお話らしいです。
なので、たぶん原作的な伝説なり民話みたいなものがイラク・トルコ・シリアあたりにあったものと考えられます。
とても民族的な香りのするお話でした。
あちらの国々でいうところの“悪魔”の使いはヘビなのでしょうか?
主人公のカワはとても子だくさんですが、全部男の子っていうのもすごいですね〜。
おぼまことさんのほのぼのした絵が、物語の雰囲気に合っている気がしました。さりげなく描かれているこの街並みや民族衣装なども、いろいろ調べられたんでしょうね。
何度も見返すことで、面白さが広がる作品ではないかと思います。