古本屋さんで偶然見つけ、可愛らしい絵柄に魅かれ手に取りました。
いつも“おすまし”顔のお姉さんネコ、ピッケと、ストレートに感情表現できる弟ネコのポッケ。
ピッケは顔の表情はいつも変わらないけれど、その代りに“シッポ”が感情を表現しています。
シッポを“ブンブン”は、嬉しい印。
可愛らしいお話です。が、改めて考えさせられるところもある絵本でした。
感情表現が下手で、万人に分かってもらえる方法をとれない時、子供は相手に分かってもらえない(実は分かってもらえていても、本人がそう感じていない場合も)ことによって、とても不安に思い、孤独感を感じてしまうのだということ。また、ストレートに感情表現できる子を見て、自分と比べて寂しさを感じてしまうこと。
うちは一人っ子なので兄弟姉妹のいる方の方がぴったりくるのかもしれませんが、一人っ子でも感情表現の不得手な子供さん(うちもそうです…)のいる方にもお勧めできるのではないかと思います。
家族や先生には分かってもらっている・・・そういう安心感を子供が持てるよう、子供の全身から感情をキャッチできる親でありたい、と思いながら読みました。