これほど強烈な色使いで、これほどナンセンスの素晴らしさを体感させてくれる本ははいのではないでしょうか? 表紙カバーの裏に、ナンセンスの最高傑作という紹介文が書かれていましたが、本当に納得してしまいます。
すごく、テンポのよい文章で刻まれていて、心地よくページをめくると、プっと思わず吹き出してしまう展開や絵が待っていて、なに? なに?と続きがもっと先を読みたくなってしまう絵本でした。
最初からぶっとんでいて、手のひらが異様に大きい猫なんて、すごい設定すぎるのに、すぐに手が大きい理由が描かれていて、巻き込まれた他の動物たちのなすすべもない姿がすごく面白いです。
幼稚園や低学年、そして高学年の読み聞かせにとってもおすすめな本だと思います。こういう本って、本当に小さな幸せ(笑い)をもたらしてくれていいですね。ずっとのこしたい絵本に選ばれるのに思わず納得です。