佐々木マキさんの絵ということで手にした本ですが、私のイメージする佐々木マキさんが別の人になっていました。
鶴見俊輔さんが、太平洋戦争を挟んで、日本人であることについて、感じたことが綴られています。
戦争が始まるまでは、留学生としてアメリカにいた筆者は外人という排他的な意識から解放されていたのです。
戦争が始まり、敵国の人間として外人扱いが始まってから、筆者は日本人であることを意識させられます。
交換船に乗って日本に戻った筆者は、日本人として敵国の外人と戦うことになります。
ここでいう外人は人間ではないのです。
筆者の経験談は、重要な人間認識として受けとめました。
子どもたちはどの様に受けとるのでしょうか。
佐々木マキさんの絵も素敵でした。