ガブリエル・バンサンという人は、絵本というよりは、画家のライフスケッチのような形で、本を作っているのではないかと感じました。
この絵本には文字がなく、無声映画のように物語は進行していきます。
表紙だけ見ると長谷川摂子さんの「おおきなおおきな」の無色版?みたいな印象があります。
中学生の上の子は「ふ〜ん」と、ページをめくって1人読みしていましたが、下の子は表紙を覗いただけで見ようとはしませんでした。
なので、ナビのお薦め年齢では小学校5、6年生からとありましたが、私はどちらかというと、大人向けの絵本かな。と感じました。
絵本の途中で登場したのは、きっとたまごの母親なんですよね。
それがどこに行ったのかと思っていたら、数ページ後に倒れていて、さらに数ページ後にははりつけにされていて…。
ガブリエルは熱心なキリスト教徒だったのでしょうか?この絵に何か宗教めいたイメージを見たのは、私だけでしょうか?