読み終わった後、また最初からページをめくりました。
「アンジュール」でガブリエル・バンサンを知ったことから、別の作品もと思い、手に取りました。
「アンジュール」では、ストーリーがすっと浮かんできましたが、「たまご」では頭の中が?でいっぱいになりました。
きっと、私は頭でっかちの状態で読もうとしていたのでしょう。
いったいどんな意味があるんだろう、ということばかり考えてしまい、わからない、わからない、わからない・・・と何度も読み直しました。
そんな中、4歳の娘が「私も読む〜」と近づいてきました。
彼女も夢中でペラペラとページをめくっています。
思わず、娘に「ねぇ、これってどんなお話なの?ママにはわからないんだけど」
と聞くとあっさりと答えが返ってきました。
娘の解釈によると・・・
卵 → カラスのたまごだよ!
雛 → 生まれてきたのに死んじゃったんだよ。
なぜ死んだのか → 小さい人がみんなでいじめたからだよ。
なんで最後に卵がいっぱいあるのか
→ ひとりじゃ寂しいからだよ。
そうか、そうなのか・・・と妙に納得してしまいました。
ガブリエル・バンサンが何を伝えたかったのかはよくわかりませんが、この絵本を通して、自由に想像することのおもしろさ、難しさを知った気がします。
頭をまっさらにして、自分なりのストーリーを作るというのは大人にとって必要な時間かも。
何人かで読んで、それぞれの解釈を聞くのも楽しいですよね。
ストーリーを押しつけられず、自由な発想ができるとてもよい作品だと思いました。