視点が面白い!
どのページも空の高いところから、ある池の水面の一点だけを見ている。水面に映るのは・・・?と、ズームしていくと、空に浮かぶ雲だったり、水面のキラメキだったり、風に流される落ち葉だったり、雨粒だったり。ものだけでなく、吹き渡る風や季節の移ろいも映し出している。
いろんなものを映し出す鏡のような池。
私の好きなページは、夕焼けが映ったところ。
直接見るよりも、池に縁取られると、視点が一点に集中するからより綺麗に見えます。
あの池は、今日もどこかで何かを映してるんだろな〜。
どこにあるんだろ?
どんな場面かを想像する束の間が楽しい絵本です。
文字無しで、絵で物語るから、中学年以上の子どもと大人に向くと思います。