はじめに、この絵本に好感を持っている方、作者様にお詫び申し上げます。
正直、私はどうしても受け入れることができない絵本です。
発売された当初、「感動する・涙なしでは読むことができない」とメディアで多く取り上げられ、とても興味を持っていたので失礼ながら本屋さんで立ち読みをし、衝撃を受けました。
今回あらためてこちらで試し読みをしましたが、やはり感想は同じです。
皆様がおっしゃられているように、「死」に対して軽率に扱いすぎだと感じました。
我が家には4歳と5歳の娘がいます。
5歳の娘はひいおばあちゃんの死に直面し「人の死」について考え、「人はいつか死ぬもの」だということを知りました。
「おかあさんもいつかしんじゃうの?」「おかあさんもおばあちゃんになっちゃうの?」「しんじゃやだよ」と一時期精神的に不安定になりました。
「こわいゆめをみるからねられない」と毎日訴え、凄まじい夜泣きもありました。
それくらい、4・5歳の子どもに「死」というテーマは重いものです。
特に子どもにとって絶対の存在である母親の死をこのように扱われるのは本当に軽率だと考えます。
今までで一番残念な絵本だったと言わざるを得ません。
娘たちには絶対に読ませたくない絵本です。
もし読ませようと考えている方がいらっしゃるのならば、こちらで試し読みをされてから子どもに読み聞かせていいものか考えることをおすすめします。