いっぽんの木のまわりが、どんどんと変わっていく。
「ちいさいおうち」のようなお話かな?と思ったけど、もっと淡々としている。
200年以上いきてきたいっぽんの木がかみなりでまっぷたつにさけてしまう。
でも次のページでは片づけられている。
感情的な表現はない。
最後のページにひょっこりと小さな芽が出ている。
あぁ、よかった、と思える。
人間は小さなことに一喜一憂しているけど、すぐそばで静かに時を刻んでいるものの存在を改めて知ることができた。
明日から、きっとしみじみと道端の木をみつめてしまうだろう。