家計を助けるために、新聞配達を始めた少年。
「新聞が読みたい!」という向上心溢れる少年を周囲の大人が陰ながら支えている・・・
今はよその家の子を叱ったり助けたりがなかなか難しい時もありますが、昔は「子は宝」として、地域の人達で慈しんでいたのだなぁと強く感じられます。
少年に新聞を読ませてあげるために新聞を取り続けた老夫婦。
表向きは「少年に新聞を読ませてやりたい」と思ったのでしょうが、もしかしたら戦争で失った子供の代わりに、少しでも「子供」の存在を近くに感じていられたら・・・ そんな寂しさもあったのではないか。そう思いました。
少年のまっすぐな志と周囲の温かさが深く伝わる、素敵なお話だと思います。