みはらのおじいちゃん・おばあちゃんが、てつおのために読み終
わった新聞を読ませてもらうのが、楽しみなてつおです。
おじいちゃんがなくなってからも、おばあちゃんが、
「おじいさんはもうおらんけれど、今までどおり、しんぶんを
よみにおいで。」
と、言ってくれました。
おばあちゃんは、毎日毎日、真新しい新聞を捲る、てつおの
となりに、嬉しそうに、座っていました。
おばあちゃんが亡くなってから、おばあちゃんは、文字が読め
ないことを知るてつおですが、てつおがきてくれるのが、なに
より嬉しくて生きがいになっていたんだと思いました。
毎日毎日てつおが来るのが楽しみで、てつおに読ませようと
新聞をとっていた気持ちに”謝辞”を書かれている岩国哲人さん
も心優しい人だと思いました。